大手運送会社

現場における労働力管理革新と効率化への挑戦

HRサポート

  • 労働力管理
  • 人材の最適化
  • 派遣管理システムの導入
  • 工数削減と生産性向上

大手運送会社様の配送拠点において、労働力活用の改善に取り組み、柔軟な人材戦略とシステム化で、業務効率の向上とコスト削減を実現した。

ご依頼の背景

労働力不足と物流業界の変化への対応

少子高齢化により労働力不足が深刻化する中、物流の2024年問題もあり、生産性向上とコスト削減が急務となっていた。人件費の上昇や過積載の取り締まり強化により配送コストが上昇する中で効率的な人材管理に着目し、労働力の最適な活用を模索していた。

課題

固定人材と変動人材の最適活用が求められる現場

大手運送会社様では、生産性を向上させながら業務量に柔軟に対応し、作業コストを低減する必要があった。固定人材は熟練度が高く安定した労働力を提供できるが、業務量に応じた調整が難しく、余剰人員の発生やコストの増加が懸念され、一方で、変動人材は業務量に応じた調整が容易だが、コストが高く、不安定な労働力となるリスクがある。課題は、固定・変動の人材比率を適切に設定し、業務の特性に合わせた人員調達ができる仕組みを作ることだった。現場主導での固定労働力の過剰使用が進み、物量変動への労働力の調整機能が弱体化している現状も改善が必要であった。

ソリューション

派遣労働力を最大限に活用する管理体制

派遣労働力の効果的な活用を目指し、「派遣会社管理の仕組み化」と「派遣人員発注代行」の二つのソリューションを導入。まず、派遣会社との連携を強化し、派遣労働力の充足率や派遣単価の低減、欠勤率の改善を実現。また、派遣単価のバラつきを縮小し、ルール遵守やリピーター増加を通じて派遣労働力の品質向上を図った。さらに、派遣会社との単価交渉や通勤エリアの最適化によって、各ベースでの効率的な人材確保とコスト抑制をサポート。月次・週次での派遣会社への発注業務の代行も行い人材調達業務をより確実に安定的に支援した。

成果

生産性向上と月1000時間の工数削減

当社のグループ会社である株式会社mocoの『Match B.B.』サービス( BtoB 人材マッチングプラットフォーム)をお客様に合わせたカスタマイズを行い導入した。
各拠点で異なる運用を行っていた派遣会社との取引をシステムにより一元管理し、以下の成果を発揮した。
①発注や充足状況、勤務実績、派遣料金、時間当たり人件費の見える化。
②煩雑な事務作業の整備と集約管理による管理工数の削減。
③出退勤点呼の自動化による月約1000時間の作業工数の削減。
④バイネーム情報のシステム化による配置計画作成の効率化。
⑤リピーターの検出やNG勤務者の勤務防止による労働力の質の向上。
⑥外国籍労働者の管理などコンプライアンス強化。